大阪府豊中市寺内2-3-15 リアライズ緑地北104
会話がしにくいのは、開鼻声やその他の鼻咽腔閉鎖不全に関連する構音障害が原因でしょうか?
開鼻声が原因であれば大きく改善できるかもしれません。
言語聴覚士の方はご存じだとは思いますが、鼻咽腔閉鎖不全による開鼻声について、少しお時間を下さい。
鼻咽腔閉鎖不全により、開鼻声を呈する患者さんがいらっしゃれば、まずスピーチエイドをお考えください。
患者さんに金銭的負担が少なく、大きな改善が見られるケースがあります。
また、スピーチエイドを装着して鼻咽腔閉鎖不全やそれに関連する構音障害のトレーニングを行うと、
口腔内圧を高めやすく開鼻声の改善のみならず、その他口唇トレーニングなどの効果が増大することがあります。
開鼻声とは、鼻から息が漏れて不明瞭な音声になっている状態の事を言います。
脳卒中や頭部外傷などが原因で、軟口蓋が運動障害をおこして鼻咽腔閉鎖不全になると
呼気が鼻から抜ける状態になります。
口蓋裂の術後で一部の方にも鼻咽腔閉鎖不全がおこり、開鼻声の原因になります。
すると口腔の圧力を高めることができず、開鼻声が起こります。
舌や口唇での構音も相対的に弱くなり不明瞭になります。
または発音時に呼気が鼻腔に流出して、過度な鼻腔共鳴が起こっている状態になっています。
スピーチエイドは、軟口蓋を持ち上げることで呼気が鼻腔に抜けるのを
抑制するのと同時に、鼻咽腔閉鎖の補助をすることで、少ない仕事量で
鼻咽腔閉鎖を達成できるようになります。
開鼻声を改善させるだけでなく、鼻咽腔閉鎖をしやすい状態にする事で、
鼻咽腔のみならず口唇のトレーニング効果を増大させます。
これがスピーチエイドです。
このように、入れ歯やマウスピースに似たような装置で
後ろの尻尾(軟口蓋部)を使って持ち上げます。
尻尾(軟口蓋部)がのどにあたり、気持ち悪くなる事はないですか?
基本的に"えずく"などの気持ち悪くなる部分は主に舌の奥のほう(舌の根部分)になります。
そこは尻尾(軟口蓋部)が直接当たる場所ではないので、えずかない場合がほとんどです。
痛くないですか?
スピーチエイドは、一気に作るのではなく、何回かの診察で調整しながら完成にいたります。
尻尾(軟口蓋部)を徐々に大きくしていく段階では、装着後に痛みが伴う事があります。
4〜6歳ごろから治療をはじめ12歳くらいで完成となります。
当院の医師は、スピーチエイドを技工士などに任すことなく、自身で作成・調整しますので、
痛みなどの不具合があれば、その場で調整させていただきます。
飲み物や食べ物を飲み込みにくくならないですか?
調整の段階ではそのような飲みにくさが出る事もあります。
飲み込みにくいなどの症状が出た場合は原因を特定して調整しますのでご安心ください。
どのくらいの期間で作れますか?
週一回の診察の場合、診察や調整も含め1カ月程度みていただいております。
検査はつらいですか?
内視鏡の検査がある場合はつらいことがありますが、内視鏡の検査はほとんどありません。
通常の診察では痛みや苦痛を伴う処置はほとんどなく完了します。
どこの歯科医院でも作れますか?
残念ながらスピーチエイドを作った事がある歯科医師はほぼいないのが現状です。
ある程度スピーチエイドの実績がある歯科医院は大阪や兵庫で数件のみしかございません。
患者さんの状態に合わせたスピーチエイドを作るには専門的な知識と経験が必要となりますので、
実績のある歯科医院にご相談されるのがよいと思われます。
先生の医院は実績はあるのですか?
わたくしは大学院でスピーチエイドに関する研究をしました。
臨床では、食べる・話すなどの口腔機能に問題がある方のリハビリテーションが専門でした。
研究用のものも含めると300以上のスピーチエイドを作成した実績がございます。
金額はいくらかかるのでしょうか?
スピーチエイドを作る料金は、作成時の素材によっても異なりますが5万円前後です。
他の自費診療に比べると比較的安いですが、それでも保険適用の治療と比較すれば費用はかかります。
まずは効果があるか?ないか?をはじめの診察で
診断してからお作りさせていただいておりますのでご安心ください。
ほかの方法がないかなどもお話しできますので、まずは診察を受ける事をおすすめ致します。
※はじめの診察は、場合によりますが保険適用となることがあります。
お手数ですが当院までお電話等でご確認ください。
何歳から出来ますか?
型取りが出来る状態の方であればできます。
子供〜お年寄りまで可能です。
わたくしはヒトが好きで歯科医師になりました。
もともとリハビリテーション医学に興味があったのですが、一般的な歯科医学(教育)では、あまりなじみがないのが実情です。
これまでの歯科医療では、口腔機能リハビリテーションという概念がなかったことからもわかります。
実際わたくしも大学を離れると、そういった臨床の機会は限られておりました。しかしながら、開業して往診にも行くようになると、
本当に困っている方はたくさんいて、その方たちがどこに相談すればいいのかわかっていないことに気づきました。
今まで培った経験を元に、鼻咽腔閉鎖不全が原因で開鼻声などの構音障害でお困りの方、
会話しにくいといった悩みを抱えた方のサポートができればと思います。
コミュニケーションが難しいなどで発生する日常のストレスが少しでも解消されますように、精一杯努力致します。
往診での診察もお受けしておりますので、こういったことでお悩みの方はお問い合わせいただければと思います。
また、このホームページでイメージがわかない場合、60分〜120分の勉強会を開催しております。
ご要望の方はお問い合わせくださいませ。
スピーチエイドが適合しているか、毎回しっかり診断します。
使っていて、痛い、あわないなどの不具合がでたときは調整をいたします。
スピーチエイドが不要になるほど鼻咽腔閉鎖機能が改善した場合は撤去できます。
いまどんな状態なのかわからないと、不安になるもの。
当院では患者様本人や、ご家族の方に、できるだけわかりやすく説明いたします。
保険治療では往診可能距離が医院から半径16キロ以内と決められています。
保険治療分(スピーチエイド以外の治療(たとえばむし歯の治療など))があれば、
その範囲で可能な限り往診いたします。保険治療分がない場合では、距離に関係ありませんので一度ご相談ください。